協会案内
会長の言葉
令和5年5月に文化協会の会長を拝命いたしました。文化協会会員の皆様はじめ、前橋の芸術文化を担いその発展にご尽力
をいただいている皆様に心から敬意を表するとともに、今後ともご支援・ご協力をお願い申し上げます。
コロナに苛まれたこの3年余りでしたが、ようやく日常の活動が戻ってこようとしています。2023年は、多くの希望と
模索を乗せての活動の年となりました。そして、会員の皆様の活動を通して、前橋の芸術文化の多様さ、深さ、幅の広さなど、これまでの歴史と情熱に裏付けられた豊かな世界を実感した年でもありました。こうした中で市民芸術祭での充実した
発表や意欲的な体験教室等の活動が活発に展開されました。喜び、安堵感が戻ってくるのと同時に、自分たちの活動の立ち位
置や運営体制などの再確認が必要な時期であることも感じられました。また、鑑賞会や体験活動への参加などからやや遠のい
ていた市民の皆さんへの働きかけについても多大なご協力をいただきました。こうした復帰への筋道をたどりながら、文化協
会自体の立ち位置や活動の在り方についても今後ともご意見・ご要望等を寄せていただだければと思います。
終わりに、音楽評論家で深い造詣や透徹した芸術論で戦後日本の先導的な役割を果たした吉田秀和氏の言葉を紹介し、前橋文化協会の目指すところとしていきたいと思います。「芸術文化は人間が生活し、生活を愛し、少しでもそれを居心地の良いものにしようと努力する人間のいるところ、どこにも生まれてくる可能性を持っている。・・・・芸術は生活を飾る花、余裕があってはじめて生まれるものと考える人が多いけれど、それは逆。芸術は生活の根なのです。」
前橋市文化協会 会長 佐藤 博之
前橋市文化協会の概要
本協会は、昭和56年(1981年)11月3日に設立され、会報「比刀祢」の刊行とともに、大胡・粕川・富士見の3支部と23の部会が前橋の芸術文化の振興・発展のために活動を続けています。各支部や部会の下には、約200の団体が所属し、会員数は、4,200人余になります。
本協会の主な事業は、「前橋市民芸術文化祭」、「まえばし和の文化の集い」、「前橋市総合文化祭」があり、年間を通して舞台発表や展示発表、講演会などを行っています。また、前橋市民展覧会委員会が主催する「前橋市民展覧会」を前橋市、前橋市教育委員会とともに共催し、美術、書道、写真の展示も行っています。さらに、子どもたちや各部会の活動に関心をもつ市民の皆様を対象とした「ふれあい体験事業」も開催し、幅広い世代の皆様が文化活動のよさにふれることのできる機会を設けています。
また、平成30年4月、昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)の2階の1室を全面改修し、文化協会専用の事務局を構えました。これに伴い、文化協会事務局体制を新たに組織改革し、専任の事務局長をはじめ、3人体制で芸術文化の振興・充実のための運営と活動を推進しております。近くにお越しの際は、気軽にお立ち寄りください。